「おおきくなったら、ぼくのおよめさんになってねっ」

「うん!しげちゃんのおよめさんになるぅー」

「やくそくだよっ?」

「ぅん、やくそくー」







絡ませた小さな小さな小指と小指。

ねぇ、この約束

あなたは覚えてますか?










青 空  近 


















真っ青の空


真っ白な雲


ちょっと暑いぐらいの


そんな心地いい日。


狭い教室に閉じこもってるのがバカみたいで


なんだかとっても窮屈で


「次、サボるね」


友達にそう一言残して


教室を出た。





・・・教室の中に


あなたの姿がないのを確認して。







屋上に続く階段を上って

重い扉を開けると

眩しい日差しが入ってきて、目を細めた。





・・・予感的中。





「・・・かとー・・くん?」





先客アリ。










どこまでも続く広い青空の下で


腕を頭に回して寝転がっているのは


カトウ シゲアキ くん


・・・クラスメイト。





カレに一歩一歩、近づいてみる。

真っ白いシャツに、少し緩められた紺色のネクタイ

こっそり

顔を覗き込むと、

瞳は閉じたままで

長い睫毛

整った顔立ち

・・・あの頃よりは大人になったけど

まだどこかあどけない、目の前にある寝顔は



やっぱり



あの時のまま






























「・・・しーげちゃん」








































「名前で呼ばれたの、久しぶり」




















言葉と同時にパカっと開かれた大きな瞳に


心臓が大きく、音を立てた。




















幼馴染み

・・・って言えば幼馴染みだと思う。

家が近くて、小さい頃は毎日一緒に遊んでて

一緒にお昼寝したり

一緒にお風呂入ったり (今考えるとなんてことを・・・)


けど。


中学生ぐらいになってから、あんまりしゃべらなくなって

一緒にいることもなくなって

“しげちゃん” から “加藤くん” になった。

高校も同じで、クラスも一緒になったけど

幼馴染み

って関係だからかな。

普通のクラスメイトより、しゃべらない。

なんだか2人、ぎこちない。

そんな関係。

曖昧な関係。




















こんなんだったら


いっそ


ただのクラスメイトだったらよかったのに─── ・・・・・




















だから、今日


この曖昧な関係を


壊してもいいですか・・・?


もう、この気持ち


・・・私には重すぎるんです。










─to be continue─





UP  04/9/27(月)

SEO [PR]  激安 温泉 アルバイト 無料レンタルサーバー ブログ SEO