朝、カーテンの隙間から差し込む光で目が覚めて
隣で寝ている彼を起こさないように
静かにベッドから出る。
今日も
私の幸せな一日が始まる。
happiness
そう、それはほんの些細なことで。
洗面所の大きな鏡に映るのは
寝起きでサイアクな顔の自分。
でも
視線を落とすとそこにあるのは
コップに2本のハブラシ
ブルーとピンク
それを見ただけで、自然と顔が緩むのがわかる。
2つのハブラシ手に取って
こっそりキスさせてみた、なんて
彼には絶対ナイショのこと。
キッチンに立って、2人分の朝食の準備。
っていっても、パンを焼くぐらいだけど。
目玉焼きがいいかなぁ
スクランブルエッグにしようかなぁ・・・
よし、今日は目玉焼きで、明日はスクランブルエッグにしよう!
オレンジを切りながら、そんなことを考える。
水々しいおいしそうなオレンジに負けて、
ひとつだけ、つまみぐいしちゃったり。
パンを焼く前に起こさなくちゃ。
寝室はまだカーテンを閉め切ったままで
カーテンを開けると、まぶしいほどの光
「いい天気ー」
光なんて気付いてないほど熟睡中で
ほとんどタオルケットなんてかけてない状態
髪ボサボサだし
寝相だってよくない彼。
そんな姿がなんだか子供みたいで
何回見ても、顔が緩んでしまう。
「智さーん、起きてくださいー」
「・・・・・んー・・・」
ゆさゆさ揺すぶっても、なかなか起きようとはせず
「・・・あと・・5分・・・」
そんな要求されちゃいました。
「・・・しょうがないなぁ、あと5分だけだからね!」
でも、それを受け入れちゃう私は
きっと凄い甘いんだろうなぁ。
部屋にコーヒーの香りが漂ってくると
「・・・おはよぉ」
自然と起きてきた彼
「おはよ」
うん、きっかり5分。
髪の毛ボサボサのままで
ただでさえ眠そうな顔が、輪をかけて眠そうで
今にも立ったまま寝ちゃうんじゃないか、って思う。
かっこいい、とはとても言えない姿だけど
でもね
いとしい って
思っちゃうんだ。
テーブルの上に並ぶおそろいのマグカップ。
彼はコーヒーで、
コーヒー飲めない私はミルクティー
それで絶対
「一口ちょーだい」
私が答える前に、勝手に私のミルクティー飲んで
「甘っ」
って顔をしかめる彼。
「もー、毎回毎回。ちょっとは学びなよ」
「だって、見るといつも思うんだよ。うまそーって。
でも、飲むと後悔するの。しくった!って。」
「なにそれ」
くすくす笑って、2人で取る朝食。
そう、私の幸せ
それは、なんでもない日常で。
例えば
2本のハブラシだったり
おそろいのマグカップだったり
ちょっとだけ苦手なコーヒーの香りだったり。
そして。
なによりも。
こうやって、飾らない彼が横にいて
近くにいてくれて
2人で笑い合うことが
私の 幸せ。
一番の シアワセ。
なんだな。
「明日はスクランブルエッグがいいな」
「りょーかい!」
あとがき
コンサート明けに書いたので、糖度は高めです(笑)
ほのぼのとした甘ーい日常を書きたかったのです。
同棲かよ!?・・・みたいなね。
ちなみに「しくった」は、智さんの最近の口癖らしいです。
完成日 05/9/5 (月)
UP 05/10/9 (日)